367 やる気のスイッチ
2008-12-08 (月)
遅ればせながら、先週末にカンブリア宮殿「やる気のスイッチを入れる極意!教えます。」を見ました。
ゲストは品川女子学院の漆紫穂子校長。
一時は、受験生に不人気で廃校寸前にあった女子高を、わずか7年で 偏差値・入学希望者数が共に大幅アップした経緯をダイジェストで見る ことができました。
子供たちに自主性を持たせる、自分で考えさせる、何事も経験させる、 というコンセプトと、28歳の時にどうなっていたいのか? という目標設定に基づき、そこから逆算して今の自分を見つめさせ、 その目標達成に向けて、学生生活に取り組む姿勢が垣間見えて、 非常に面白かったです。
モチベーションの高め方や、自分個人のライフプランや、会社で立てる 事業計画と相通じる部分が非常に多かったように思います。
また、個人的に面白いと感じたのは、学園祭への取り組み方ですね。
①プレゼン…自分達や学校OGの方々にVC(投資家)になってもらって、 説明会を開催して、優秀なプレゼンをした人が経営者となって擬似的に会社を設立
②運営…学園祭での模擬店出店にあたり、業者との交渉や原価計算、 売価設定等、全てを学生たちでこなす
③株主総会…学園祭終了の翌日、投資してもらった方々に対して 株主総会を開催して、利益状況の報告や株主への配当報告、清算手続き までの一切を体験させる
という感じです。
実際に、プレゼン&株主総会会場には弁護士や公認会計士といった 専門家もスタンバイしていましたし、決算書の仕組みについての授業で、 数字に対する勉強を行っていた点も、印象的でした。
このシステム、いわゆる社内ベンチャー(一つの部門として)のような スタイルで、実際に会社で使ってみてもいいのではないかと思います。
数字に対する見方や考え方、一緒に会社を運営するスタッフとの 人間関係など、たくさんの学びが得られますからね。
実際に、会社設立ありきで動いてしまうと、いろいろ諸費用がかさんで しまいますので。会社の一部門として着実に利益を生み出せる状況を 確認した段階で、新会社設立等を考えてもいいと思います。
会社にとっても、社内ベンチャーの責任者にとっても、擬似体験する だけでも、その効果は大きいですし、それによりお互いに抱えるリスクが 少なくなりますので。
いずれにせよ、「やる気のスイッチ」という言葉、大事にしたいですね。
・勘定科目ドットコム