414 第三者がもたらす力
2009-10-14 (水)
先日、私が参加させて頂いている勉強会で、自動車整備工場の2代目経営者による 経営発表がありました。
発表に際して、事業計画書を閲覧させてもらったのですが、経営理念や 会社方針、各部門の計画や会議体系、年間スケジュール等、素晴らしい事業計画を 創っておられました。
創業者である会長曰く、「10年ほど前、最初に私が計画書を作ったころは2~3ページでの 事業計画でしたが、今では30ページを超える冊子になりましたし、これらは全て今の社長と 幹部、社員が一緒になって作ったものなんです」とお話しておられた点が印象的でした。
現在、その会社では、毎月の月次報告と同時に、固定費の見直しに着手しておられる そうで、ポイントは「人件費は触らず(むしろ増やせるよう)に、他の経費を見直ししよう!」 というコンセプトで取り組んでおられるとのこと。
当然、社員も安心して固定費削減案を出せる環境にあるので、昨今の不況も関係なく、 順調に経常利益を出しておられました。
私から、会長に「こうして素晴らしい事業計画の下で、固定費を含めて数字の見直しを しっかりしておられる社風になった要因は何でしょうか?」と質問させて頂きました。
すると、会長の答えは「それは、第三者のコンサルタントに会議に入ってもらってる からです。社内の人間だけでは、いくら頑張ろうとしても甘えが生まれてしまうし、 どうしても視野が狭くなってしまいます。 時には仕事の忙しさを理由に、会議を開かなくなってしまうことだってあるんです。 そのような時でも第三者であるコンサルタントにずっと入ってもらうことで、社内に緊張感が 生まれますし、第三者の目線で一緒に自社の問題を考えてもらえることで、間違った道に 進まないように軌道修正してもらえる点が大きいと思いますね。」とのことでした。
私自身も、日頃はご契約させて頂いている中小企業の役員会や幹部会議に参加して、 月次財務報告を行うと共に、財務・経営相談を受けたり、今後の事業の見通しや改善策 についてアドバイスをさせて頂きますが、今回、その役割の大きさ・効果を改めて聞くことで、 自社の置かれている立場を再認識することができました。
それと、事業計画の大切さも、改めて理解できました。
やはり、経営者・幹部・社員が一体となって未来を描くというのは、素晴らしいことですね。
今日からのお客様訪問も、気持ちを新たにして、取り組みたいと思います。
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