法人クレジットカード活用法
2021-06-07 (月)
皆さんの会社でもビジネスカードを使っておられるかと思います。
社長だけが持つイメージが多いビジネスカードですが、幹部や従業員の方々に携帯してもらうことでのメリットも多いです。
当然、不正使用や経費の使い過ぎには要注意なので、不要な経費使用は制限する取り組み(社内ルール)は必要ですが、使い方次第では、会社のキャッシュフローと業務効率を好転させるメリットがあります。
主な効果としては3点あります。
1点目は、支払日を統一できることです。
資金繰りを考えるうえで、入出金の内容を整理する必要がありますが、口座振替をはじめとして経費の出金や、入金、資金移動が多岐にわたると、資金繰りが考えづらくなってしまいます。
そこで、可能な限りカード決済に移行することで、経費内容を取りまとめて一括で支払うことができるわけです。
2点目は、キャッシュレスにより、経費精算の手間が省け、業務効率がアップする点です。
カード決済を行うことにより、当然ですが現金管理の必要性が無くなってきます。
小口現金を管理するには、銀行に出向いて釣銭の準備が必要ですし、会社経費を従業員に建て替えてもらった場合は、その都度小口現金で精算するなど、現金管理の手間がかかってしまいます。
3点目はサイト差を使って、キャッシュフローを改善できる点です。
現金支払いの場合、その場でキャッシュは支出されて終わりますが、カード払いの場合、取引先への支払いと同様、締め日と支払日が生まれます。
そのサイト差を利用して、支払いを合理的に遅らせることで、キャッシュフローの改善につながるわけです。最近では、少額の手数料がかかるものの、国税をはじめ、自動車税などのクレジットカード払いが認められるようになりました。法定期限までに税金の支払いを終え、実際の支払いはカード引き落とし日まで合理的に支払いを遅らせることができるのは、中小企業にとってはメリットです。
既に多くの中小企業でも使われているクレジットカードですが、単に導入するだけでなく、上記のメリットを最大限に活用して、自社のキャッシュフロー改善につなげていきましょう。
ちなみに、個人的には業務効率等も踏まえて導入カードを決めた方が良いと思います。
<考慮条件>
・カード年会費
・カードポイント
・カード利用枠
・サイト(締日と支払日の日付及び日数)
・追加可能カード…①ETCカード、②新幹線乗車(プラスEX)、③スマホ決済アプリ、④交通系カードの紐づけ