398 中小企業が倒産する原因は？？
2009-05-08 (金)
４月２４日に中小企業白書２００９年版が発表されました。
内容を見て頂ければわかりますが、やはり厳しい経済環境には変わりありませんね。
また、それと共に私自身が注目しているのは、中小企業の倒産状況に関する 統計調査資料です。
２００８年度の統計資料によると、中小企業の倒産原因の内訳は以下の１０項目に 分類されます。
１位 販売不振 65.2％
２位 既往のしわよせ 10.3％
３位 連鎖倒産 7.7％
４位 過小資本 7.3％
５位 放漫経営 6.3％
６位 設備投資過大 1.1％
７位 信用性の低下 0.6％
８位 売掛金回収難 0.5％
９位 在庫状態悪化 0.1％
10位 その他 0.9％
見てみると、倒産原因が理解できるものばかりと言えばそれまでなんですが、 この構成からみて、
「売上・利益予算に対する見込みの甘さ」
「資金繰りに対する予測の浅さ」
「自社の状態を数字で把握しきれていなかった」等々、
経営というよりも、財務面で検証できること、またブレーキをかけることが できる項目ばかりだなと実感してしまいます。
当然、商品の販売予測等、経営者や営業担当者にしか理解できない面があるにしても、
「どれぐらいの売上や粗利益が達成できないと損益分岐点を割り込んでしまうのか？」
「設備投資をするにしてもキャッシュフロー上、問題なく資金繰りが回るのか？」
「大口の得意先との契約が無くなる場合を、事前に想定していたのか？」
「債権の回収率が何パーセント下がると、資金ショートしてしまうのか？」
といったように、これらの項目を事前に厳しく検証しておくことで、倒産という リスクは、少なからず軽減できると思います。
Ｍ’ｓ ＦＡＣＴＯＲＹは中小企業の財務に関するコンサルティングサービスを 提供していますが、この資料を目にして、改めて中小企業における財務の重要性を 痛感しました。
経営者の直感も大切かもしれませんが、中小企業も、やはり数字面・財務面から 自社の業績を検証できる会社、数字に強い会社、財務に明るい会社でありたいですね。
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