社外役員の立ち位置でコンサルティングを行う
2015-03-04 (水)
中小企業向けの財務コンサルティング業務として起業して今年で12年目になります。
本来、コンサルティング契約というのはある一定期間が経過すれば、契約は終了に
なることが多いんですが、おかげさまで創業期から10年を超えてお世話になっている
お客様もたくさんいらっしゃいます。(同業者の方にも結構驚かれます)
私自身がこうして長期間、お客様とお付き合いさせて頂けるポイントは、「コンサル
ティング契約」というよりも「社外役員の立ち位置」という役割でお客様の会社に
携わらせて頂くからだと思っています。(実際に、社外役員に就任するわけではありません)
実際、本業の財務コンサルティング業務はもちろんですが、場合によっては士業や
専門のコンサルタントをお客様にご紹介させて頂いたり、またお客様の顧問士業の方を
交えての打ち合わせを行ったり、財務に関係の無い経営相談や経営者個人に関する相談を
受けたり、という感じで「第三者」「客観的」「お客様の味方」「財務に限らず、
経営者の公私に渡る相談に乗る」という立ち位置で仕事を続けています。
本業だけに特化すればよいという考えもあるかと思いますが、コンサルティングを依頼
して頂いた会社の安定的・長期的な成長・発展のために自分がどうあるべきか?を
自問自答しているうちに今の立ち位置にたどり着いたのだと思います。
中小企業の経営者というのは、社内に相談役がいればいいですが、なかなかそういう
わけにもいきません。良くも悪くも自分で大半の経営判断を行わなければなりません。
このため、良い意味で経営者の「ブレーキ役」であり、異業種を含めた世間の状況を
踏まえて「客観的に諭す」立場にあるのが社外役員だと思っています。
一方で、ある時は経営者の背中を押すことも社外役員の役割です。
これからも孤独な中小企業の経営者にとって、時に厳しく、時には優しく、そして
冷静で客観的、かつ情熱的に支えられる立場であればと思っています。
プロフィール
財務マネジメント株式会社 代表
森岡寛
高知県高知市出身。実家が製麺卸売業を営んでいることから、幼少期より経営に関心を抱く。
近畿大学在学中は会計学研究会に所属し、管理会計の研究に従事。大学卒業後、大阪市内の大手会計事務所に勤務。入社3年目から経営幹部に抜擢され、以後2年半にわたり、部署売上目標を全て達成。実務面では、税務・経営・人事コンサルティングを担当する中で、中小企業の財務の重要性を実感して退社・起業。
起業後は中小企業に特化して、チャットとWEB会議で完結する財務改善コンサルティングを提供している。
著書に『マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本』、『社長のための黒字の教科書』『マンガで入門!管理会計が面白いほどわかる本』(ダイヤモンド社)がある。
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書籍紹介
マンガで入門!
管理会計が面白いほどわかる本
(ダイヤモンド社)
社長のための 黒字の教科書
小さな会社の財務改善70のテクニック
(ダイヤモンド社)
マンガで入門!
会社の数字が面白いほどわかる本
(ダイヤモンド社)
メディア掲載実績
ダイヤモンドオンライン
2016年11月8日~12月8日
「マンガでわかる!管理会計の基本」
- 第1回 なんで私が大阪のエリアマネジャーに!?
- 第2回 なんで私が大阪のエリアマネジャーに!?(2)
- 第3回 正しい売上、正しいコスト、正しい利益って?(1)
- 第4回 正しい売上、正しいコスト、正しい利益って?(2)
- 第5回 正しい売上、正しいコスト、正しい利益って?(3)
- 第6回 正しい売上、正しいコスト、正しい利益って?(4)
- 第7回 管理会計をどのように活用するかが、業績改善のカギ
- 第8回 売上、コスト、利益を「正しい数字」で把握できているか?
- 第9回 変動費は「率」で、固定費は「額」で管理すれば、業績の把握と管理が正確にできる
- 第10回 売上高の大きい商品や店舗、営業社員が、売れ筋商品や優良店舗、優績社員とはかぎらない
- https://diamond.jp/category/s-kanrikaikei
ダイヤモンドオンライン
2014年2月19日~28日
【社長のための黒字の教科書】
ダイヤモンドオンライン
2012年6月7日~6月21日
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