423 「日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方」を読みました!
2010-12-13 (月)
M’sFACTORYも大変お世話になっています
株式会社ECstudioの山本敏行さんの著書
「日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方」が
12月2日に発売されました。
12月1日の時点で予約していたアマゾンから書籍が到着。
前著「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」は、どちらかというと、
iPhoneやツイッター、GoogleAppsといったツールに焦点を当てた
書籍でしたが、今回はそれらのツールに加え、山本さんご自身が事業を
始められてから今日に至るまでの過程が、赤裸々に語られている点が
印象的でした。
一般的に成功しているとされる会社は、その良い部分しかフューチャー
されないものですが、そこに至るまでの過程では、たくさんの失敗と努力を
重ねているものです。
本著でも同様に、山本さん自身がこれまでの失敗談を赤裸々につづられる
とともに、失敗から学んだことをもとに、「しないこと14ヶ条」を設定し、
そのルールを守っておられる点が素晴らしいと感じました。
※ちなみに、M’sFACTORYもこのスタイルを見習って、
・電話での受付をしない
・特定の会に所属しない
という2つを早速実践しています。
書籍の途中では、M’sFACTORYがお手伝いさせて頂いている
財務戦略についても記述して頂いていますが、【すべては社員満足のため】
という目的に基づいて、財務戦略を展開している点が、非常に共感できました。
仕事柄、中小企業の財務改善をお手伝いしていると、
「売上さえ伸びればよい」
「私的な経費でも、経費化できるものは極力経費にしたい」
「なるべく税金を払いたくない」
といった声が聞こえてくる場合がありますが、本著ではそれらをすべて否定し、
【社員満足につながらないことは一切しない】という前提で財務戦略を
考えておられる一方で、
【社員満足につながることは積極的に行う】というコンセプトで、かけるべき経費は
どんどんかけていく!としている経営スタイルは、みなさんの会社でも参考に
なるのではないかと思います。
もちろん、生産性を高めない経費については、徹底的に削るべき経費を見定め、
コスト削減に向けての経費見直しを実践しておられます。
この書籍、中小企業の経営者はもちろん、経営幹部や経理担当者、社員や
パートタイマー、いずれの方にも学びがある素晴らしい書籍だと思います。
(個人的には、全社員に配布して、年末年始の読書課題にしてもいいかもしれませんね)
大切なのは、「いい会社だな~」と羨望のまなざしで捉えるのではなく、
「自社に取り入れられることは何か?」という観点で見て頂くと、
効果が更に得られる書籍ではないかと感じました。
※前著
iPhoneとツイッターで会社は儲かる (マイコミ新書)