株式会社M’sFACTORYは、創立10周年を機に財務マネジメント株式会社へ社名を変更します!
2013-09-09 (月)
おかげさまで、本日(2013年9月9日)をもちまして起業して丸10年を迎えました。
売上0円、お客様0件、自分のサラリーマン時代の貯金だけでのスタートで、よくここまで続けられたと思います。
これも偏に日頃から支えて頂いているお客様や取引先、当社スタッフ、家族、友人など、自分が起業してから10年間お世話になった皆様のおかげです。
ありがとうございます。
そして、ブログのタイトルにも記載しましたように、創業10周年を迎える今日、起業時から使用してきた社名【株式会社M’sFACTORY】を【財務マネジメント株式会社】に変更させて頂くことに致しました。
社名変更の理由は大きく3点あります。
1.社名を聞いて、自社サービスがイメージ・連想できること
M’sFACTORYという社名を聞いて、よく「森岡さんのMでしょ?」と言われますが、実はそうではありません。(笑)
社名は、起業前に私がどんな社名がいいかな?と考えながら和英辞典とにらめっこしていたところ、経営=management、仕組み=mechanism、創造=make、という自分の好きな言葉の頭文字にMという文字がついていたのを見て、M’sと名付けました。
また、FACTORYという言葉についても、社内業務の分業制を表す意味でつけていました。
創業当時は、アナログ営業まっしぐらだったので、今のようにWEBサイトを中心としたプロモーションを一切行っていなかったこともあり、あまり社名に対する違和感は感じていませんでした。 むしろ、「○○コンサルティング」や「○○マネジメント」などの社名を見ると、単純やな~と思っていたぐらいです。
ところが、本格的にWEBサイトをリニューアルしていくにつれ、自社サービスの内容と社名との差異に、私自身も違和感を覚えるようになりました。
おまけに、お客様から紹介してもらう時は「財務コンサルの森岡さんです。森岡さんにお願いすると、キャッシュフローがものすごく改善できますよ」という感じで、紹介してもらう際に、まったく社名が出てこない状態からも、自社サービスと社名を一致させることの重要性が徐々に高まっていきました。
また、昨年3月に別法人でキャッシュフローマネジメント株式会社を設立しました。これは、書籍の出版や講演事業をメインにする事業で、ちょうど昨年5月にダイヤモンド社から「マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本」を【キャッシュフローの専門家】という肩書で出版させて頂くにあたり、M’sFACTORYよりも伝わりやすい名前で考えた結果、設立した法人です。設立と同時にcashflow.co.jpというドメインも取得してWEBサイトを立ち上げたことで、「キャッシュフロー」というキーワードで統一感のあるプロモーションを行うことができました。
このキャッシュフローマネジメント株式会社を設立したことで、自分の中でもM’sFACTORYという社名に関する違和感が無くなるのかな?とも思いましたが、逆に日に日に違和感が増すばかり。
そこで、違和感を感じたままの社名にこだわるよりも、自分がこれから手掛けていきたいサービス内容と合致する社名に変更しようということで、起業10周年ということも自分の中では後押しになり、社名変更という決定にたどり着きました。
2.実は起業当時、財務コンサルティングはメインの商品では無かった
今でこそ、M’sFACTORYをご存じの方でしたら、「財務コンサル」のイメージがついていますが、当初は、私が前職で対応していた「経営計画の立案と人事制度の構築」が主力事業の売上でした。
財務コンサルについては、私以外のスタッフが売上をあげられる仕組み、より分業が可能な仕組みを作りたいと思って始めたサービスです。
ところが、このサービスが好評だったことと、「経営計画の立案と人事制度の構築」については、どうしても個人のスキルに依存してしまう点があったため、徐々にその件数を減らしていきました。
このため、今の自社の事業・サービス名を連想しやすい名前として「財務マネジメント株式会社」という結論に至ったわけです。
余談ですが、創業3年目の頃にお客様と同行で中国出張に行かせてもらった際、現地の日本企業のメーカーが集った会合でいろんな方と名刺交換をさせてもらう度に「M’sFACTORYって、どんな工場ですか?」と聞かれて、返答に困った記憶があります。(笑)
当時は、自社サービス名=会社名という発想がありませんでしたので、この質問に対して違和感を感じませんでしたが、今となっては納得の質問だったと思います。
3.起業10年を節目に、再スタートを切りたかった
実は、これが自分の本心なのかもしれません。
M’sFACTORYは起業時で資本金7円(1円ずつを7人が出し合って7円)、社員は私を含めて4名でスタートしました。
出資者のうち1名は家業を継がないといけなかったので合流できませんでしたが、のこり2名は起業後に合流して、実質6名でのスタートでした。
私自身は前職を退職してから専門学校にでも行って勉強しようと思っていたのですが、前職の同僚に誘われた形での起業で、しかも社長をやることもその同僚に頼まれたから引き受けたという、ちょっと珍しいパターンでの起業でした。
更には、起業当時は私しかお客様が獲得できず、資金面でも苦労しながらの船出となりました。
その後、私自身だけがお客様を持っていては会社が成長しないと思い、新規の案件をはじめ、既存のお客様についても徐々に他のスタッフにお客様の担当を移管していきましたが、結果的には 起業時に携わってくれた元スタッフは、それぞれの諸事情で全員が退社、独立・転職してしまい、最終的には起業時のメンバーは私だけになってしまいました。
しかも、徐々に退社したというわけでもなく、2006年の秋から一年間の間に、ほぼ一気に退社してしまうという事態でした。
おまけに、転職ではなく独立する元スタッフに関しては、表向きには引継ぎを打診されたものの、実際には独立に向けての準備を行い、既に主要なお客様や当社スタッフに対してアプローチしている情報も入っていましたので、引継ぎをしたとしても結果的には労力ばかりがかかってしまい、このような利害で対立してしまうことは、何よりお客様にとって良くないと判断した私はお客様承諾のもと、希望するお客様を独立と同時にすべて持って行ってもらう道を選択しました。
おかげで、「武士は食わねど高楊枝」ではありませんが、会社としても当時の売上の3分の2が無くなるほどの決断だったので、自分にとっては損得ではなく善悪を基準にした「正しい選択」ではありましたが、それと同時に事業自体も今後の見通しが立てづらい事態となってしまったことも事実でした。
ですが、この「正しい選択」が、結果的に私を救ってくれました。
というのも当時私は、スタッフの独立問題が起こる前から、社内業務の分業化・IT化に着手していました。
これは、我々のようなコンサルティング業界では、担当者個人にお客様が帰属してしまい、退社・独立とともにお客様が減ってしまうという事態を避けるための取組でもありました。
しかしながら、仕事内容の透明性を高めて、「特定の仕事を特定のスタッフの聖域にしない」方針で取り組んでいたところで、結果的にはそれについてこれないスタッフ、反発するスタッフが退社・独立することになったわけです。
おかげで、社内業務がどんどん効率化され、生産性も格段にアップする一方で、これらの取り組みに関して取材や講演依頼が相次ぎました。
また、「財務」に関するWEBサービスを立て続けにリリースしていた中で、新規のコンサルティング契約や、書籍の商業出版の話を頂くことになり、この危機から無事に脱出することができました。
このような紆余曲折を経て10年を迎え、自分の中でも「M’sFACTORY」という社名でのステージは終了する時期に来たこと、また新たな社名で自分が手掛けたい事業に取り組みたいという思いが、この社名変更を決断させたのだと思います。
これまで10年間、M’sFACTORYという社名に慣れ親しんで頂いた皆様には突然の報告となり、大変申し訳ありません。
また、これまでの紆余曲折の裏側をこうしてお伝えすることを初めてお聞きになられて不安になられる方もいらっしゃると思いますが、大丈夫です。
M’sFACTORYを起業してから10年間で得た経験とノウハウを、今まで以上に自社サービスに投入して参りますので、ご安心ください。
今後とも、財務マネジメント株式会社、そしてキャッシュフローマネジメント株式会社をよろしくお願いいたします。